先週、読んだ本のひとつに『はなちゃんのみそ汁』(文藝春秋)があります。
著者は、安武信吾さん、奥さんの千恵さん、娘さんのはなちゃん、です。

千恵さんは2008年に他界されました。
この本は、ガンになって食の大切さに気がついた千恵さん、信吾さんが
食卓を通して、娘に生きることを伝えていく日々を追っています。
食べることは生きること。食が命をつくる。
と、実感した千恵さんは、4歳のはなちゃんに料理や家事を教えます。
健康で、生きる力が身についていれば、
どこででも何をしてでも生きていける、
との考えからです。
本書を読んで、親として、考えさせられることが多々ありました。
私が息子に一番残したいことは、「自信」です。
自分の力で立って生きていくためには、自信が必要だと思うからです。
自信がないと、どこかに拠り所を求めて、さまよってしまうけれど、
自信があれば、つまずいても、傷ついても、
自分の力で立ち上がって、次へ行けると思うのです。
といっても、私は広い世界を見てきてはいないですし、
これまで来た道しか知らない偏った人間です。
息子にさしたるアドバイスができるわけもありません。
ただ、息子の話に耳をかたむけていると、自分とは違う感性を感じます。
彼の持つしなやかな感性に、いいねえと、うなずき、
ここがすごいと思ったと、素直な感想を言ってきました。
そんな日々のなんというわけでもない会話が、
彼の自己肯定感を高めるのにつながるといいな、
と願っています。