ささきあり with happiness

arisasaki.exblog.jp
ブログトップ

<   2015年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧

雨の町

昨日は、横浜の山手に行ってきました。

雨の景色も、なかなかよろし。
b0231554_18275854.jpg
b0231554_19185176.jpg
今夏も、日本児童文芸家協会として
「山手西洋館 絵本フェスティバル」に参加するので、
その打ち合わせをしてきたのです。

絵本フェスティバルは7月24(金)〜26日(日)開催。
近くなりましたら、またお知らせしますね〜。

そのあと、メンバーと東京に戻り、
エルフェ女性合唱団のコンサートを聴きました。

戸田和代先生の原作、作詞のミュージカル「バスガエル」
コミカルで、かわいくて、
今もテーマソングが頭の中でリフレインしています。
b0231554_19020373.jpeg
(絵本『バスガエル』戸田和代・作、シゲリカツヒコ・絵/佼成出版社)

会場では、思いがけない再会もあって、うれしかったなあ。

雨だけど、いい日でした。


[PR]
by arisasaki | 2015-05-30 18:55 | 日々のこと | Trackback

毎日小学生新聞:仕事百科 航空整備士

毎日小学生新聞「仕事百科 航空整備士」(5月26日)の記事を書かせていただきました。
b0231554_22010668.jpg
航空整備は大きく分けて構造、電気系、機体全般、エンジン、コンポーネントと、
5つの分野がありますが、今回はエンジン整備の仕事を紹介。
取材させていただいたのは、ANAです。

「髪の毛1本分の誤差も許されない精度で組む部分がある」
という緻密さにびっくり。

また、整備の工程スケジュール管理の難しさにも驚きました。

安全に運航されるのが当たり前と思っていましたが、
その安全がどう支えられているかを知ることができました。

記事は毎日新聞のサイトでも読めます(無料の登録が必要です)。


関係ありませんが、今日の夕日。
「オレンジ色の……」というキャッチコピーを思い出しました(年代がバレる)
b0231554_22012259.jpg



[PR]
by arisasaki | 2015-05-26 22:08 | 新聞 | Trackback

福シャワー

びゅんびゅん、月日が過ぎていきます。

5月22日は、日本児童文芸家協会の総会、協会4賞贈呈式&懇親会でした。

今年は60周年事業もありましたが、
総会、協会4賞贈呈式&懇親会は協会の一番大きな事業でして、年明けからみなで準備を始めます。
準備から当日までは、ひやひや、あたふたバタバタ。
でも、最後は必ずありがたーい気分になります。

思うに、4賞贈呈式&懇親会は児童文学が好きな人の祭典ではないかと。

受賞された方々がどういう思いで創作してきたか、お話しされるのを聞いて、
すてきだなあと憧れたり、
全国から集まってきた作家仲間と話して、
もっとがんばろうと思ったり、熱い気持ちが湧いてくるんですよね。

まっこと、貴重な機会です。

ご受賞されたみなさま、おめでとうございます。
会場にいらしたみなさま、ありがとうございました。

第54回児童文化功労賞
絵本作家・いわむらかずお氏(「14ひきシリーズ」(童心社)ほか)
翻訳家・上田真而子氏(『はてしない物語』『あのころはフリードリヒがいた』ほか翻訳)
童話作家・佐藤さとる氏(『コロボックル物語』全6巻(講談社)ほか)
童話作家・戸田和代氏(『きつねのでんわボックス』(金の星社)ほか)

第39回日本児童文芸家協会賞
『空へ』(小峰書店) いとうみく氏

第44回児童文芸新人賞
『いっしょにアンべ!』(フレーベル館) 髙森美由紀氏



その前の週は、作家の先輩方が開いてくださった『ふくろう茶房のライちゃん』(佼成出版社)の出版記念パーティでした。
b0231554_12431017.jpg
金治直美さんが「祝福浴」、光丘真理さんが「お祝いメッセージのシャワー」と表現されたとおり、祝福のシャワーを浴びて胸がいっぱいになりました。

パーティだけでなく、多くの方々から心のこもったお手紙やメール、贈り物をいただいて、我が家は「福」に満ちております。
b0231554_15382484.jpg
お気持ちがうれしくて、ありがたすぎて、適した表現が思い浮かびません。
ただただ、ありがたや〜、ありがたや〜と、つぶやいております。

「福」をもらうばかりでなく、贈る人にもなりたいなあ〜
と思っていたら、
昨日、「福」ろうになれるカードが届きました。
b0231554_12425049.jpg
ええ、これからは 福ろう仮面として活動する所存です。
福を贈るぞ〜、届けるぞ〜。
(って、なまはげみたい。こわい?)

なにはともあれ、今後ともよろしくお願いいたします。


[PR]
by arisasaki | 2015-05-24 13:15 | レポート

季節の変わり目

季節の変わり目、羽の抜け替わり時、小鳥は体調をくずしやすいので注意が必要。
と、インコの飼い方本にあります。

その通り、うちのインコもゴールデンウィークに体調をくずしました。

外は暑いのに、ブルブル震え、頭を振って嘔吐&下痢。

目を細めて、くちばしをあける様子は、まさに
「きもちわる〜」
と言っているよう。

体調をくずしたときは、まずは保温という鉄則にのっとり、
ビニールでかごを覆い、小動物用の暖房を入れました。

2時間後、水を飲み、エサをついばむようになり、ほっ。

後日、小鳥病院で診察を受けると、お腹に菌があるとの診断。
昨年、抗生剤で死滅させた菌が、復活したようです。

菌が一度死滅したら、二度と復活しない症例もありますが、
うちのインコは抵抗力が弱ったときに、再び、増えてしまったのでしょう。

5歳半の我がインコ、セキセイインコの年齢としては中年にあたります。

同じ年頃の者として、いたわりながら暮らす日々になりそうです。
b0231554_11132158.jpg
「なにか、御用ですか?」
「くちばしにエサがついてますよ」




[PR]
by arisasaki | 2015-05-19 11:15 | ハピさん | Trackback

きみはアゲハ その3

b0231554_16475411.jpg

3日目の朝、おそるおそる植木鉢をのぞくと、
ぐったりしたアゲハチョウがいた。

死んでしまった。
死なせてしまった……。

胸がしめつけられるように、息苦しくなる。

自分の現状に重ねて同情し、ヒロインを救うヒーロー気分で飼育して、
後悔したり、悲しんだり。

なんて身勝手なんだろう。

ため息をつく。

と、ぼくの息に反応して、アゲハチョウが羽をバタつかせた。

生きてる!

気持ちが浮き立ったが、脚が1本になった姿を見るのはつらかった。
やはり自然に放って、死なせてやったほうがよかったんだ。

ぼくはアゲハチョウをベランダのプランターに置いた。

風が吹きつけ、アゲハチョウが仰向けにひっくりかえった。
が、すぐに、もとの体勢にもどる。

手のひらにのせると、お腹をぐぐっと丸めて、体をよじった。

すごい。羽やお腹の筋力で体を動かしているんだ。

プランターに戻すと、アゲハチョウは風が吹くたび
仰向けになってはもとの体勢に戻った。
心なしか、室内にいたときより、生き生きしてるように見える。

体力は消耗するだろうけど、自然な環境に近いはず。

そのまま、アゲハチョウを外のプランターに放置したが、
どんどん風が強くなり、嵐の様相になってきた。

これも自然なんだと自分に言い聞かせたが、
あの無抵抗な姿で風にまかれていると思うと、じっとしていられなくなり、
結局、室内の植木鉢にもどしてしまった。

それから、アゲハチョウは、ほとんど動かなくなった。

時々、息を吹きかけると、羽をバタつかせる。
気がつくと、位置が変わっている。
触覚やストローがふるえる様子などでも、生存を確認した。

4日目も、アゲハチョウは生きていた。

ぼくはアゲハチョウをティッシュにのせて、ベランダに出た。
ゆっくり、ティッシュを上下させる。
ふわり、ふわりと、風になびくと、アゲハチョウは羽を軽く動かした。

ばかばかしい、
自己満足だとわかっていたけど、
ぼくは、アゲハチョウに少しでも飛んでいる気分を味わってもらいたかった。


5日目も、アゲハチョウは生きていた。

飛ぶことも、歩くこともできないのに、生き続ける。

残酷じゃないか。

見るのが、つらい。

こんな姿になったのは、ぼくのせい。
軽い気持ちで飼育を始めたのが、いけなかったんだ。

そう罪を認めたところで、償えない。

したいことができない状態で長生きして、幸せといえるのか?

少しでも長く生きられるよう願うのは、
ぼくの幻想を押しつけているだけなんじゃないか?

「もう、がんばらなくて、いいんだよ」

思わず、声をかける。

アゲハチョウを思って出た言葉なのか、自分がもらいたい言葉なのか。
生きてもらいたいのか、死んでもらいたいのか、わからなくなった。

そのとき、アゲハチョウがストローをのばして、土にさしこんだ。

土の養分を吸っている?


ああ、そうか。

これが、アゲハチョウの本能なんだ。
生きるのに必要なものが近くにあるなら、摂取する。

生きる意義とか意味とか関係なく、
生きられるうちは、生きる。
それだけのことなんだ。

子孫を残すのが第一だけど、
できなくても、命を使いきるように生まれついている。

以前、まだ息のあるチョウが、アリに運ばれるのを見かけたが、
今のアゲハチョウと同じような状態だったのだろう。

弱った虫や死骸は他の虫や微生物に摂取され、分解されて土になる。
死んでもムダなく活用される、命の循環。

循環の中で、懸命に生きる姿から目をそらすのは、失礼なんじゃないか。

うだうだ考えていること自体が、高慢な気がしてきた。

アゲハチョウの生態を、見せてもらおう。
きちんと見送ろう。

こんなに感情が揺れ動くなんて、飼育をし始めたときは思いもしなかった。

でも、命あるものに関わるなら、相応の覚悟が必要なんだ。


まだまだ力が残っているように見えたアゲハチョウも、
昼を過ぎたあたりから、反応が弱くなっていった。

息をふきかけても、わずかに触覚とストローをふるわせるだけ。

このまま力尽きるのだろうかと考えていたら、
夕方、ヒクヒクふるえだした。
羽をびくつかせ、お腹をよじる。

けいれんをおこしている!
と、あわてたが、
羽ばたいているつもりなのかもしれないと、思った。

いや、意識が遠のいているのなら、
せめて飛んでいる夢を見てほしいと、ぼくが願っただけだ。

そのふるえもだんだん弱くなり、夜中、アゲハチョウは静かに逝った。

胸の奥が乾いたように、ひりひりした。

ぼくが関わったことは、アゲハチョウにとっては迷惑だったろう。

人間とはちがう生き様を見て感動するのは、やっぱり人間のエゴだ。

ただ生きる。

そう感じたからといって、これからのぼくの人生に生かせるかどうかも、わからない。

とにかく、アゲハチョウが生まれ変わるなら、
次は飛べるよう生まれてほしいと思った。





半月後。
呼び鈴が鳴り、インターフォンの画面に巻き髪の女性が映し出された。

見覚えのない顔。
宗教の勧誘か押し売りか?

「はい」
やや構えて応答すると、
「お届け物でーす」

ドアを開けると、
レースの黒いワンピースを着た女の子がにっこり、ほほえんだ。
「わたしをお届けにあがりました〜」
「はあ?」
「わたし、アゲハで〜す」



つづく……かもしれない。

※この物語は一部フィクションです。

[PR]
by arisasaki | 2015-05-08 08:00 | 発見 | Trackback

きみはアゲハ その2

b0231554_11535980.jpg
プランターの添え木に置いた軍手の上で、
アゲハチョウはくつろいでいるようだった。

夜、リビングの照明を落としてしばらくすると、
アゲハチョウは羽ばたこうとして、じゅうたんの上に落ちた。

となりの和室からもれる光に向かって、歩いていく。

「そうか。光に向かう習性なんだ」

ぼくはふすまを閉めて光を遮断してから、
アゲハチョウを軍手の上にもどした。

深呼吸するように羽を閉じたり開いたりして、じっとする。
落ち着いた合図だ。

このぶんなら、明日も元気でいるだろう。

翌朝、カーテンを開けると、アゲハチョウは落ち着きをなくした。
じゅうたんに落ち、まっすぐ窓に向かって、レースカーテンをのぼりはじめる。

光を求めているんだ。

アゲハチョウはレースカーテンをどんどんのぼり、ぼくの目の高さぐらいのところで、
羽を開いたり閉じたりして、落ち着いた。

気持ちよさそうに光をあびる姿は、見ているぼくを穏やかな気持ちにさせた。

しかし、しばらくすると、またのぼりはじめた。
カーテン頂点で、羽ばたこうとして、ぽてっと落ちる。

まだ飛べると、思っているのだろう。

それから終日、アゲハチョウはレースカーテンをのぼっては落ちるをくり返した。

飛ぶことをあきらめない。
でも、奇跡は起きない。
ぼくは、どうしたって、アゲハチョウの願いをかなえてやることはできない。

その夜、アゲハチョウの様子が急変した。
苦しそうにバタバタと、床を転げ回りだしたのだ。

次の瞬間、アゲハチョウの体から、ぽろっと、脚が1本もげた。

「うわっ!」

しばらくして、また1本もげた。

ぼくは、おろおろした。

今日、脚を酷使したのが、まずかったんじゃないか。
きっと、チョウの脚は歩くのに適さないつくりになっているんだ。

ぼくが室内に入れたせいだ……。

のたうちまわるアゲハチョウを見たくなかった。

ぼくはアゲハチョウをパッションフルーツの根元に置くと、リビングを後にした。


明け方、夢を見た。

アゲハチョウが元気になり、羽も生えそろっている姿だ。
「ああ、よかった。また変態できたんだね」
夢の中で、ぼくはアゲハチョウに語りかけていた。

つづく
[PR]
by arisasaki | 2015-05-07 09:00 | 発見 | Trackback

きみはアゲハ その1

花に水をやる。
太陽の光を反射して、水がキラキラひかる。

絶好のゴールデンウィーク日和だ。

と、カサカサと動くものが、目の端に入った。

ベランダの隅でもがくもの。
黒と黄みがかった白のライン模様。
アゲハチョウ……だけど、なんかへんだ。

よく見ると、4枚の羽のうち、上の2枚が折れ曲がっているうえ、
下の2枚がやぶれて、ほとんど失われている。

飛んでいる途中で鳥にやられたのか、
うちより上の階のベランダで羽化したものの、
羽が乾く前になにかアクシデントがあったか、
そのどちらかだろう。

折れた羽をなおしてやろうと、指でつまんでみたが、
乾ききっていて、なおらない。

アゲハチョウをプランターの植物に置くと、
羽ばたこうとして、ぽてっと、落ちた。

バタバタもがく姿は、
なぜ飛べないのか、理由がわからず混乱しているように見える。
そっと、指を差し出すと、必死でつかんできた。

助けて……。

そう言っているように見える。

いや、そうやって勝手な解釈で手をさしのべるのは、人間のエゴだ。
自分の力で食料を得られなければ、死ぬのが自然の掟。

ぼくは、プランターの葉にアゲハチョウを置いて、部屋に入った。
朝食を終え、PCでメールチェックをする。

そういや、アゲハチョウのこと、よく知らないな。

ネットでアゲハチョウを検索した。

日本でアゲハチョウといえば、アゲハチョウ亜科。
ナミアゲハが代表格。
蛹は冬を越すものもあるというから、あいつは、その冬越し蛹だったのだろう。
卵100個のうち、成虫になるのは1個か2個ってことは、
あいつは100分の1ぐらいの確立で生まれてきた希少なチョウなんだ……。

ぼくはまた、ベランダに出た。
プランターの土の上に、ひっくりかえったアゲハがいる。

飛ぼうとして、ひっくりかえったのだろう。

指を差し出すと、また必死につかんでくる。

なんで、わたしは飛べないの?

そう問いかけているようだ。

いや、そう思うのは、自分に重ねて見ているからだ。

思うようにはいかない日々、羽ばたけない現状をもどかしく思っているからだろう。
自己愛の強さに半ばあきれつつ、ぼくはアゲハチョウを部屋に入れた。

アゲハチョウの飼育方法に、ハチミツ水を与えるとあったが、
ハチミツがないので、砂糖水をつくってコットンにひたす。

コットンの上にアゲハチョウを置くと、するすると、ストローをのばして吸い始めた。

しばらくすると、お腹がぷっくりふくれたように見えた。
背中もつやつやして、元気そうだ。
b0231554_1174175.jpg

部屋に置いてあるパッションフルーツの葉にのせると、
つかまりにくいようで、ぽてっと落ちた。
つまみあげて見ると、やぶれた下の羽の一部が脚にくっついている。

「このせいで、歩きにくいんだな」

ぼくは脚についた羽をとりのぞき、チョウをプランターの添え木の上にある軍手にのせた。
今度はつかみやすいようで、ひょこひょこ軍手の上までのぼり、
深呼吸するように羽を開いたり閉じたりした。

正確には、羽が折れ曲がっているせいで、しっかり閉じることはできないのだけど。

部屋で飼育されることを、アゲハチョウが望んでいるかどうかはわからない。

でも、これもなにかの縁ということで、つきあってもらおう。

こうして、ぼくとアゲハチョウの同居がはじまった。

つづく
[PR]
by arisasaki | 2015-05-06 11:15 | 発見 | Trackback