本日、健康診断。
緊張するのは胃のレントゲンだ。
私をのせた“まな板台”が動き、まずは90度で止まる。
レントゲン技師さんからの指示。
「じゃあ、右周りで2回転して」
体勢を変えると、40肩の左腕が痛む。
まな板の上を、よたよたと回転。
「はい、バーにしっかりつかまって。頭が下がります」
まな板が斜めになるにつれて、腕に加重がかかる。
ひいぃぃぃぃぃ〜(心の叫び)。
必死でふんばるが、限界に達し、手がバーから離れる。
頭から床へ激突。
……なんてことになったら、前代未聞だ。
あ、でも、ひょっとしたら、技師さんはピンボール名人かもしれない。
となると、私が落ちて行くのを見て、反射的にまな板を逆回転させる。
が、勢いあまって、体がバウンド。
一瞬、ふわりと空中に浮かんだ後、
したたかに、あごをまな板に打ち付ける。
「がふっ」(あごの骨が折れる音)
急遽、あごのレントゲン撮影に変更。
……なんてことになっても、前代未聞だ。
様々なシーンが頭をよぎる中、
腕をぷるぷるさせて、バーにしがみつく。
なんとか無事に終わりましたとさ。