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「シン・ゴジラ」「君の名は。」

今夏は、映画の当たり年でしたね。
「シン・ゴジラ」「君の名は。」
どちらも、見終わった後、いろいろ考えさせられる映画で、
もう一回、見に行きたいと思いました。

「シン・ゴジラ」は、
政府の危機対策、ゴジラの生態、巨災、人の心情、反応が、
多角的に描かれていて、しかもどこに焦点を合わせても濃密なんですよね。

私が一番心に残ったのは、ゴジラの放射熱線シーン。
流れる曲のせつなさといったら。
「Who will know」というタイトルのこの曲の歌詞を見ると、
ゴジラの思いを表しているのか、
人の思いを表しているのか、
とにかく胸がしめつけられました。

この世では、なにが正でなにが否か、だれも決められない。
そんな思いになりました。

最も惹かれるのは、ゴジラの生態。
どういう体の構造になっているのか。
あれで命は尽きたのか。
いや、ちがうだろうな。
と、とても興味があります。

エンドロールで、長沼毅先生のお名前を見つけたときは、
なるほど〜と、ひとり納得してしまいました。

長沼毅先生は、極限環境の生物の研究で知られる生物学者で、現在は広島大学教授。
ゴジラの生態のアドバイザーとして、協力なさったのでしょう。
ゴジラの生物学的アプローチを聞きたいなあ。

エヴァンゲリオンしかり、
庵野秀明監督は観客に多くの情報とともに、なぞを残し、
考える楽しみを与える作り方をなさるんですね。

児童書の創作では、まいた種を回収しなければ、批判されますが、
庵野作品は、あえて残して娯楽性を広げる創作方法をとっているんでしょうね。
まねしてできるものではないだけに、すごいなあと、ただただ見上げる思いです。

「君の名は。」は、ただの恋愛映画にあらず。
途中から、えっ、そっちへ行くの?という驚きの展開でした。
こちらは感想を言うと、すべてネタバレになってしまうので、あまり書けません。

ただ、どちらの映画も、東日本大震災を経たからこそ、できた映画だと感じます。
観る私たちも、絵空事でなくリアルに感じてしまうのは、震災を体験しているから。
どちらも、そう感じるような演出がなされていますよね。

震災直後、ファンタジーをどう描いていったらいいのか、作り手が混迷したように思いますが、
今夏の映画で新たな道が示されたような気がしています。
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by arisasaki | 2016-09-16 10:12 | ワンシーン | Trackback
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