ささきあり with happiness

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光の射す方へ

昨日は出版社で、シリーズ企画の打ち合わせがありました。

編集担当さんたちとアイディアを持ち寄って、あれこれ話していると、
次のアイディアがどんどん出て、盛りあがります。

どうしたら、読者の期待に応えられるか、
これまでのものと重ならない、魅力ある1冊にするにはどうしたらいいか、
を考える過程は、ホント楽しいです。

自分ひとりで考える時間も大事ですが、
顔を合わせて話すと、ひとつのアイディアが何倍にもふくらむんですよね。

次の巻もいい本になる!と、手応えを感じました。

こうした出版社の企画物は方向性が決まっているので、
書く時にそう迷うことはないのですが、
私個人の立案で書いているときは、
この方向に進んでいいのだろうか、
こんなんじゃ、この物語の世界も、登場人物の感情も全く表せていないと、
自分の力のなさに落ち込んだり、迷走したりすることがよくあります。

出版化が決まっているものなら、編集担当さんのアドバイスが灯火になるのですが、
そこに至る前のものは、ひとりで暗い海を漂っている気分になります。

ですが、私には支えがあります。
日本児童文芸家協会の作家仲間にしょっちゅう会えるおかげで、
ああ、みんな同じく、孤独のなかで物語を紡いでいるんだな、
と感じられることです。

そんな私の気持ちを、そのまま表しているシーンが、
コミック『3月のライオン』(羽海野チカ 白泉社)の11巻にありました。

主人公・桐山くんのモノローグ。
「気が遠くなりそうな日々を必死で、指して、指して、ただ指し続けているうちに、
ある日ふと、同じ光の射す方へ向かう人達と、
一緒に旅をしている事に気付いた」
という場面です。

このセリフは棋士の世界を表していますが、
マンガ家の羽海野チカさんも感じていることなのでは……と、想像しています。

不安もあるけれど、やっぱり、私は創作の仕事が好きで、
死ぬまで、創りつづけたいと思うのです。








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by arisasaki | 2016-11-02 14:40 | 日々のこと | Trackback
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