ささきあり with happiness

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2014年 01月 26日 ( 1 )

アンパンマンの遺書

私は「手のひらを太陽に」と「アンパンマンのマーチ」を聴くと、涙があふれてきます。
「手のひらを太陽に」は子どもの頃から、聴くたびに涙が出て、
どうしてかなと、子どもながら不思議に思っていました。

明るい歌詞なのに、なんで泣けるのだろうと。

後に、どちらもやなせさんの作詞と知り、
さらに後に、やなせさんの生き様をまとめたVTRを見て、なぜ泣けるのかの答えがわかりました。

やなせさんご自身の体験から発せられた「生きる意味」を問う言葉に、心がゆさぶられたのです。

そして、数週間前のことになりますが、
やなせたかしさんの自叙伝『アンパンマンの遺書』(岩波書店)を読みました。
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遺書といいましても、本書は20年ほど前に書かれたもの。
奥様を亡くされた後、ご自身の終い支度をされていたのでしょう。

親に恵まれなかった子ども時代を経て、自分の居場所として絵を描くことを見つける。
戦争へ行き、帰国した時に自慢の弟の戦死を知り、深い悲しみに包まれる。
それから、好きな漫画の仕事ではなかなか芽が出ず、劣等感や焦燥感を抱えながらも、
目の前の仕事に全力を尽くす。

そうした中でいっしょに仕事をしたのが、手塚治虫、永六輔、向田邦子、宮城まり子等々、
昭和の文化史を築いた方々。

どえらい仕事をしてこられた方なのだと、あらためて感じ入りました。

その後、東日本大震災時に、「アンパンマンのマーチ」が多くの人々を勇気づけたのは
周知のとおり。

自分と重ねるにはあまりに偉大すぎて畏れ多いのですが、
なかなか芽が出ず、劣等感や焦燥感を抱えながら……というところにシンパシーを感じます。

目の前の仕事に全力を注ぐ姿勢に、私もそうあろうと、励まされる思いがしました。

もっともーっと書こうっと。
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by arisasaki | 2014-01-26 11:38 | レポート | Trackback