ささきあり with happiness

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Q部あるいはCUBEの始動

あるところに、貧しいものかきの夫婦がおりました。
師走だというのに、餅を買うお金もありません。
「町へ本を売りにいくとしよう」
夫婦は、自分たちの本を持ってでかけました。

「本や〜、本はいらんかね〜」
夫婦は街角で声をはりあげましたが、足をとめる人はありません。
とうとう本は一冊も売れませんでした。

とぼとぼと肩を落としてあるいていると、
雪をかぶったお地蔵さんが並んでいるのが見えました。
「こりゃ、冷えるじゃろう」
「そうだ。これをのせてくだされ」
夫婦は、お地蔵さんの頭に本をのせました。

その晩、
「よういやさ、よういやさ」
なにやら、かけ声が近づいてきます。
「よういやさ、よういやさ」

ずず、どすん!

「なにごとじゃ!」
夫婦はあわてて、戸を開けました。
なんと、そこにあったのは……
返本の山!

「いやああああ〜」
夫婦の絶叫が、響きましたとさ。


……という悪夢は見たくありません。
どうか、一冊、手にとっていただければと、
切に、切に願っております。

ということで、新刊です。

「ラス君」シリーズの新たなラインとして刊行!
ささきかつお著『Q部あるいはCUBEの始動』(PHP研究所)
イラスト/吉田ヨシツギ
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凪学園中等部ミステリー研究部あらため「Q部」のメンバーが、
日常に起こる謎を解く、ショートストーリー全20話。
「謎」と「どんでん返し」の連続です。


そして、「ラストで君は『まさか!』と言う」シリーズの最新刊も出ます。

ささきかつおは「恐怖の手紙」で、6話。
ささきありは、「恋の手紙」で、プロローグ+6話、書いております。

いずれもイラストは吉田ヨシツギさんです。

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どうぞ、よろしくお願いいたします。



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# by arisasaki | 2018-12-04 12:31 | 出版 | Trackback

キンダーブック がくしゅうおおぞら1月号

「キンダーブック がくしゅうおおぞら」2019年1月号
おはなし「どこ、どこ? はねちゃん」を書かせていただきました。
作/ささきあり 絵/はんだみちこ
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お正月、はごいた夫婦のひとり娘はねちゃんが、見当たりません。
夫婦といっしょに、お正月遊びのおもちゃたちも探して……。

お正月の風物詩がたくさん出てくる中、はねちゃんを探す「探し絵」になっています。
はんだみちこさんの絵が、かわいくて細かくて、いつまでも眺めていたくなるんです。
ご家族で楽しんでいただきたいなあ。




昨日は、日本児童文芸家協会主催の創作講座がありました。
お題は、どんでん返しの短編。
受講生みなさんの作品ひとつひとつに、作家の沢田俊子先生と金治直美先生が
丁寧なアドバイスをされまして、聴いているだけのわたしも、とても勉強になりました。
懇親会では、同じテーブルの方々と好きな本やマンガ、アニメの話で盛りあがって、楽しかった!
充実の一日でした。

お土産にいただいた、京綿菓子。
子どもの頃に食べた綿菓子とはちがう、上品な甘さ。
綿菓子のイメージが一変しました。
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それから、我が家のベランダで育ったパッションフルーツが、ようやく食べ頃になりました。
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甘酸っぱくて、おいしかった。
まだ青々としている実がいくつかあるのですが、本格的な冬までに熟すのかしらん?




 

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# by arisasaki | 2018-12-02 10:48 | 出版 | Trackback

天地ダイアリー


今冬のラッキーポイント。
「天地ダイアリー」と3回唱えると、幸せな気持ちになれます
……わたしが。
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ということで、新刊出ます。

『天地ダイアリー』(フレーベル館)
作・ささきあり 挿画・高杉千明 装丁・城所潤(ジュン・キドコロ・デザイン)

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自分が書いた本を紹介するのは、どうも苦手でして、
どう要約して伝えればいいのか、いつも迷います。
なので、帯文を記させていただきます。

木下広葉、潮風第一中学1年A組。
下層だと思って入った栽培委員会は、個性的なメンバーばかりだった……。

クラスの居場所づくりに苦心し、中学校のシステムについていけず悩む。
そんな男子が栽培委員会に入ったことで、「伸びていく」物語です。

装丁がすごーくすてきで、
個人的には「ジャケ買い」の本です。
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どうぞ、よろしくお願いいたします。


早速読んでくださった方々が、紹介してくださいました。
ありがとうございます! 
沢田俊子さま (2018年11月30日のブログ)
森川成美さま 
田中健さま 
光丘真理さま




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# by arisasaki | 2018-11-21 10:03 | 出版 | Trackback

出版のお祝い会と陶芸展

ひろいれいこさん初出版のお祝い会がありました。
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『月あかり洋裁店』(ひろいれいこ作 よしざわけいこ絵、PHP研究所)の
主人公は夢が思うように叶わず、心が折れかけます。
しかし、ある出会いから、新たな夢に向かって歩みはじめるのです。

この主人公は、まさにひろいさんご自身だと、
ひろいさんを知るみんなが思って読んだストーリーでして、
それだけに、ひろいさんのデビューを心から祝福する方々が集まりました。
ひろいさんのお人柄を表すような、あたたかい会でしたよ。

その後は、作家仲間の長井理佳さんがオーナーをつとめる庭時計へ。
佐々木直美さんの作陶展を見にうかがいました。

すてきな器や鉢、置物が並んでいて、わあ〜!
あれもこれも欲しくて迷いまくりましたが、こちらの方々をうちにお迎えしました。
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佐々木直美さんの作陶展は、11月21日(水)まで開催中です。
(下の写真は、庭時計のホームページよりお借りしました)

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# by arisasaki | 2018-11-18 11:25 | レポート | Trackback

災害時の心のケア

遠出してました。
神戸取材のついでに、愛知にも立ち寄ったりして。

犬山城。
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城山の中腹にある、三光稲荷神社。
縁結びの御利益もあるそうで、若い女性の参拝が多かったような。

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そして、神戸。
訪れたのは、人と防災未来センター(写真の左と中央の建物)。
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1995年の阪神・淡路大震災の経験と教訓をもとにした展示から、
台風や洪水などの自然災害、東日本大震災の記録資料や映像、
そして減災のための知恵など、広く知ることができました。

人間も自然の中にある存在。
自然はコントロールできるものではない。
災害をなくすことはできないけれど、知見をもとに減災はできるはず。
そういう考えがひしひしと伝わってくる内容でした。

建物の壁には、南海トラフ巨大地震で想定される津波の最大水位(34.4メートル)が示されていて、
その高さにひるみました(赤い色で示されているところ)。
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数字だけより、こうして示してあると、実感できますね。

そのあと、となりのJICA関西で開催された、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン主催
「今、災害支援の現場で求められているもの 〜子どものこころのケア〜」
のシンポジウムを拝聴しました。

具体的な方法は、「子どものための心理的応急処置」を参考になさってください。

災害時の心のケアはもとよりボランティア活動も、押しつけると「害」になってしまう。
「何でもやります!」という姿勢は「害」になりがち。
まずは様子をよく見て、必要としていることを推し量り、
無理やり聞くのではなく、相手の言葉に耳を傾けること。
気の利いたことを言おうと思うのではなく、耳を傾ける。
あとは、そのニーズに対応できる支援者に「つなぐ」ことが大事。

といったあたりが、一番参考になりました。

励まそうとして言うことが、被災者にとっては「害」になりがちということも、
しっかり胸に刻んでおこうと思いました。


厚生労働省委託事業として、
災害派遣精神医療チームDPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)
という組織があるというのも、初めて知りました。

DPATは、自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件など集団災害の後、被災地に入り、
精神的医療や精神保健活動の支援を行う専門的なチームだそうです。

精神面のケアというのは後回しにされやすい分野ということですが、
実際に災害現場に入って必要を感じた人たちが声をあげ、
日ごろから訓練等をして備えてくださっていることに、感動しました。

心のケアについては、今後も関心を持っていこうと思っています。










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# by arisasaki | 2018-11-12 11:48 | レポート | Trackback