ささきあり with happiness

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水の中の八月

東京国立近代美術館で開催中の
「自選シリーズ 日本の映画監督6 石井岳龍」のうち
『水の中の八月』を観てきました。
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隕石の飛来や水不足、"石化病"という奇病の流行が重なった夏。
飛び込みの優秀な選手である泉が、競技中に石化病にかかり生死を彷徨う状態に。
命はとりとめたものの、精神状態がおかしくなっていき……。

自分の細胞と、木や土などほかの物質との境目がわからなくなっていく、
という泉の台詞に共感を覚えました。
人間は地球と同じ成分でできていることを思うと、
地球が訴えていることを細胞レベルで感じられる人もいるかもしれない。

けれども、そうしてどんどんちがう世界へ行ってしまう彼女を
どうにかして自分の世界にとどめたいと思う彼の気持ちもわかって、
せつなかったなあ。

石井監督ならではの音や風景カットで、
躍動や不安、不穏がダイレクトに伝わってきました。
これは映画館でないと、味わえないですね。

「インナーSF」と位置づけられている作品。
後年作『シャニダールの花』に通じるものを感じました。



映画を観た帰り、「Hanako」30周年のラッピングバスを見かけました。
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20年ほど前の数年間、私は「Hanako」のライターをしていました。

最初に勤めた出版社を辞めてフリーランスになってから
「Hanako」にお世話になり、多くのことを学ばせていただきました。

一時期ほかの雑誌の編集者になったものの、うまくいかず、
出版に向かないのかもと諦めかけていたときに、
また「Hanako」の編集者さんが声をかけてくださって。

かなり自信をなくしていた時期だったので、
声をかけてもらわなければ、出版から離れていたと思います。

あれから、いろいろな出版物に関わらせていただきましたが、
「Hanako」の経験がなければ、それもなかったことでしょう。

出版不況で、なかでも雑誌が最も苦境に立たされているなかで
30周年を迎えるというのは、本当にすごい!

おめでとう「Hanako」
そして、ありがとう。





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# by arisasaki | 2018-03-24 21:40 | レポート | Trackback

今日は何の日? 366

『今日は何の日? 366』(PHP研究所)新発売!
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その日に関連のある偉人、歴史的な出来事、行事、記念日などを
お話として紹介する、盛りだくさんな一冊です。

帯にあるとおり、毎日がだれかにとっては「特別な日」なんですね。
毎日1ページずつ読んでいったら、歴史をはじめ雑学に強くなることでしょう。

私も偉人伝をはじめ、18本ほど書かせていただきましたが、
へえ〜そうだんだ、と新鮮に感じることが多かったです。

親子で読んで、「今日」について語り合ってみるのも楽しいと思います。
クイズ王を目ざす方にも、おすすめです!








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# by arisasaki | 2018-03-23 09:04 | 出版 | Trackback

つぼみがおかの なかよしぶらんこ

キンダーおはなしえほん5月号(フレーベル館)を拝読しました。
『つぼみがおかの なかよしぶらんこ』
作/深山さくら  絵/豊福まきこ
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ポッケのおうちに、ちっちゃなお客さんがやってきます。
ポッケより小さいのに、たったひとりでお泊まりしにくるのです。
ポッケはわくわく、「ぼく、やさしくしてあげよう!」
でも、ポッケの思いはちっとも伝わらなくて……。

わかる、わかる、この気持ち。
自分の思いは受けとってもらえなくて、
いつもはお母さんが自分にくれるやさしさをとられたようで。

私も子どものころ、同じ気持ちになったことがありました。
それから、幼いころの息子や息子の友だちの顔も浮かびました。

子ども自身は説明できないこういう気持ちを
物語で読むことができたら、ほっと安心できるんじゃないかな。

子どもの気持ちをすくいあげてくれる、やさしいお話です。







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# by arisasaki | 2018-03-21 11:10 | 出版 | Trackback

孤独を感じるとき

今日はこれから急激に気温が下がるそう。
気圧や気温の変動は、身体に負担がかかりますね。
みなさま、お大事になさってください。
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先日、サイクリングをしてきました。
花が咲いていて、草のにおいがして、あちこちで笑い声が聞こえて、
みんな健やかだなあと、思いました。

孤独を感じているときは笑顔の人々を見ると、自分との差を感じて
より孤独を感じてしまうこともあるから、そこには注目せずに
ぼーっと、陽に当たるだけでも、心にいいんじゃないかな。

つらい時は、図書館に行くもよし、どこか開けたところで、ぼーっとするもよし。
つらさ度に合わせて、自分にやさしいことをしていったら、
そのうち、つらいところを抜けられる時が来ます。

これから4月にかけて、しんどいと感じがちな時期ですが、
ささやかでも好きなことをするとか、
ちょっとしたものを買うとか、
毎日少しでも自分をいたわってあげてくださいね。













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# by arisasaki | 2018-03-16 10:30 | 日々のこと | Trackback

常識を超越

どたどたと、軽やかとは正反対の音をたてて、月日が過ぎていくようです。
いくつかの原稿をアップして、ほっとひといき。
今回は2月をふり返りまして……
恒例の東京藝大 卒業・修了作品展を観てきた報告を。
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東京藝大の卒・修展は、キャンパス内と東京都美術館の両方で行われます。
油絵、日本画、デザイン、先端芸術表現、建築、文化財保存、染色、彫刻、彫金など様々な表現方法がありますが、
なんといってもすごいのは、常識に縛られない発想にあります。

なんだこれ!?という表現に、ぐわんと頭の中をゆさぶられるような感じ。
すごく刺激になるんです。

わたしも創作では、常識にしばられない発想を追い求めていて、
でも、読者に伝わらなければ商業出版物としては成立しないので、
常識にしばられない発想からの、人に伝わる表現に苦心します。
そうして悩んでいるときは苦しくとも、わくわくするんですよね。

だいぶ頭が硬くなってきているので、少しでもほぐしたい〜。
というわけで、東京藝大の展覧会は貴重な機会となっています。















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# by arisasaki | 2018-03-06 09:37 | アート | Trackback