佐々木制作所・永久名誉会鳥ハピさん。従業員ささきありのつぶやき。児童書を書いています。既刊については、下記のホームページで紹介しています。http://sasakiari.com
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とうとう、その日がやってきてしまいました。

小4の息子が帰るなり、
「Wさんちはね、お父さんがサンタだったんだって。
うちもお父さんとお母さんがサンタなんだね」

ばれてしまったか。
しかたがないと、うなずくと。

「やっぱり、そうだったんだ……」

え!? 半信半疑だったの?
まだ否定してあげといたほうが、よかったかしら。
と、後悔していると、
息子がぽろぽろと泣き始めました。

私はあわてて、聞きました。
「おとうさんやおかあさんがサンタだとわかって、
ショックだった?」

息子が首を横に振ります。
「うれしくて、感動しているの。
お父さんとお母さんが、どんなにぼくのことを
思ってくれているか、わかって……」

思わず、もらい泣きしてしまいました。
親冥利につきます。

しばらく泣いた後、息子がまた聞いてきました。
「お母さんたちは、いつ、サンタになりなさいって、言われるの?」

え!? 
どうやら、親がサンタになるのは、国家政策、もしくはサンタさんからの委託かと思ったらしい。

「だれからも、いわれないよ。
親はみんな、子どもに夢をあげたいんだよ。
きみも大人になったらわかるよ」

それから、またひとしきり泣いて、ぽつり。
「高価なプレゼントを買ってもらうと、
年末になると、お金がなくなりそうだなあって、
心配になっちゃう」

ああ……、親の懐が心配になるなんて、かわいそうに。

「だいじょうぶ。1年かけて、がっつり稼ぎます。
お父さんもお母さんも、がんばるよ!」


そして、夜。ふとんに入りながら、
「Yくんちは、本物のサンタがきたんだよ。
マンションの1階だから、サンタが入れたんだね。
サンタさんは、どうして、子どもがいる家だって、
わかるんだろう?」

え??
# by arisasaki | 2011-12-20 07:16 | 家族のこと | Trackback
児童文芸書き下ろし童話展
児童文芸 書き下ろし童話展2011 開催。

12月13日(火)〜18日(日)
AM11:00〜PM7:00(最終日はPM4:00)
Gallery LE DECO(ギャラリー ルデコ)
東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコ・ビル2階

今回、私は、画家のまるやまのんさんと組んで、絵本を展示しています。
ねばねば〜んとした絵本です。

お近くにいらした際、お立ち寄りくださいませ。
# by arisasaki | 2011-12-12 20:33 | お知らせ | Trackback
タンタンの冒険
映画『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』を見てきました。

『タンタン』シリーズを教えてくれたのは、息子です。
彼は小学1年生の時、学校の図書室でこのシリーズを見つけて以来、
あっという間に、全巻読破。

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映画化されると知るや、
「日本のファンとして、見なければ!」
と、楽しみにしていました。

いざ、見てみたら、すごいのなんのって。
これ、アニメなんですか!
と、問いたくなるほど。
3Dって、えらい迫力ですね。

次々に襲ってくる危険を知恵と体力と運で切り抜ける、
息つかせぬ展開が「インディージョンズ」と重なります。

かつて、スピルバーグが「インディージョンズ」を発表した際、
『タンタン』みたいと言われたそうですが、
ホント、その通りですね。

息子は
「インディージョーンズを見ると、タンタンみたいと思うし、
タンタンを見ると、インディージョーンズみたいと思う」
と言っていました。

謎解き、危険、悪巧み、戦い、友情、知恵、勇気、好奇心。
冒険物語に必要なものがぎっしり詰まっていて、
見応えあり、です。

影響されやすい私は、息子に
「今度は、タンタンの地、ベルギーに行ってみようよ」
と誘ってみましたが、慎重な彼は、私の無計画な誘いには
のってくれません。

どっちが大人なんだか、ビミョーになってきました……。
# by arisasaki | 2011-12-03 13:50 | 出版 | Trackback
自信を希望に
このごろ、電車がよく停まります。
案内によれば、人身事故です。
電車に乗っている人たちは、やれやれという顔になります。
私も急いでいる時は、こまったなという気持ちになります。

でも、ふと、思うのです。
その人は助かったのだろうかと。
「事故」と説明されるけど、もしも、その人が選んだものであれば、
なぜ、それを選ばなければならなかったのだろうと。

人それぞれ背負っているものが違いますから、
単純になんとかならなかったのかと、問いかけることはできません。

ただ、ひとつの希望も持てないぐらいに追い込まれてしまったのかと、
残念に思うのです。

再話の仕事で『オズの魔法使い』を読み返しました。
竜巻により、オズの国にやってきてしまったドロシーが
家に帰るために、オズの大王にお願いしに行く途中、
同じく頼み事のある者達と出会い、いっしょに旅をするという物語です。

かかしは脳みそを、
ブリキのきこりはハートを、
おくびょうなライオンは勇気をもらえるよう、オズ大王に頼みます。

それらの願いを、オズはかなえてくれるのですが、実際はウソ。
まやかしのものを与えられるだけです。

というのも、それで十分だったのです。
もともと、かかしは知恵を
ブリキのきこりは、相手を思いやる優しい心を
おくびょうなライオンは、仲間を守るために敵に立ち向かう勇気をもっていたのですから。 

つまり、足りなかったのは、自分を信じる気持ち。
自分はこんなもんだと決めつけて、
もっている力に自信が持てなかっただけなんですね。

私には叶えたい夢があります。
読んだだれかが、明日もがんばろうって思える。
そんな物語を書きたいと思っています。
時々、そんな才能なんか、ないんじゃないかと、ゆらぐ時もあります。
でも、自分が信じなきゃ、だれが信じるというのでしょう。

これまで、身近な人たちを何人か見送ってきて、実感していることがあります。
命は年齢では決まらないのです。
そして、また能力も年齢では決まりません。
2歳でも、99歳でも、
発した言葉がだれかの心の支えになることがあるのです。

私はいつ死ぬか、わかりません。
明日、命が尽きてしまうかもしれません。
だからこそ、命が尽きるその時まで、精一杯、生きたい。
できれば、だれかに希望の種を届けたいと思っています。

もし、あなたが元気になれない状況にあるのなら、休む勇気を持ってもらいたい。
あなたが持っている力を発揮するためには、休みと、好きなことをする時間が
また大切です。


年末年始。
心が弱っている時はひときわ日常が厳しく感じられることでしょう。
でも、
まだまだ、これからだって。
自分はだれかに希望を届けることができるって。
そう信じて、明日も生きていきましょう。

だって、本当にあなたの力は大きいのですから。
# by arisasaki | 2011-12-02 14:02 | 創作/思いつき | Trackback
フォノトハ連載
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我が家のひまわり、11月末というのに、まだ咲いています。
つぼみを次々につけ、これからも咲く気マンマンです。
植物のたくましさ、けなげさには、心打たれますね。

そんな植物の生き様をとらえた詩をご紹介。

詩人で絵本作家の、林木林さんがwebで発表してきた「フォトノハ」が、
月刊雑誌『一個人』の月刊メールマガジンで連載配信されることに
なりました。

フォトノハに表された言葉たちは、
とてもやさしくて、やわらかくて、
落ち込んでいる時に染みいります。

この言葉たちに、何度、励まされたことか。

フォトノハに出会った人たちは、
がんばっている自分を、傷ついている自分を愛おしく思い、
大事にしたいと思えるのではないでしょうか。

もっと、たくさんの人のもとへ、この言葉たちを届けたいなぁ。


詳しくは、林木林さんのホームページで
# by arisasaki | 2011-11-25 11:17 | お知らせ | Trackback